HOT ! 【真筆】茶掛け 茶掛　不識（ふしき）◆相国寺派 管長 大津櫪堂 共箱・タトウ箱付

■画　題■　「茶掛　不識（ふしき）」・相国寺派 管長 大津櫪堂\r\r■寸　法■　（約）幅 ６０cm× 丈 １１３.５cm・（軸先寸）\r\r■略　歴■　大津櫪堂（おおつ れきどう）\r\r臨済宗。\r\r大象窟と号す。\r\r明治３０年　福岡県に生まれる。\r\r８歳で得度し、大正４年　紫野般若林に入る。\r\r大正９年　相国僧堂に掛塔。山崎大耕に参禅する。\r\r昭和２年　相国寺塔頭大光明寺の住職となる。\r\r昭和１９年　相国僧堂師家。\r\r昭和３３年より相国寺派管長を努める。\r\r昭和３９年　禅文化研究所創立にあたり、理事に就任。\r\r昭和５１年５月　遷化　８０歳。\r\r\r本紙、表装ともに良い状態で、シミはございません。\r\r経年による劣化はご了承ください。\r\rこちらの茶掛　不識は、相国寺派 管長 大津櫪堂 老大師の直筆横ものでございます。\r\r関防印は、大哉（大いなる哉）です。\r\r軸先：黒漆塗。　　紙本：墨書。　　箱書、花押があります。　\r\r共箱、タトウ箱付でございます。\r\r～不識（ふしき）とはどんな意味？～\r\r菩提達磨（ぼだいだるま）は、６世紀初頭に禅をインドから中国へ伝えた高僧です。\r\r中国は南北朝時代で梁（りょう）の国が栄え、武帝（ぶてい）という王が国を治めていました。\r\r武帝は、仏法に深く帰依し、世間から「仏心天子（ぶっしんてんし）」と崇められていました。\r\rそれだけに武帝は達磨の渡来を大いに喜び、達磨を迎え、質問しました。\r\r「私は、これまでたくさんの寺を建立し、僧侶を育ててきた。私には将来どれだけの幸福がもたらされるか？」と。\r\r達磨は、「無功徳（むくどく）」と突っぱねました。\r\r功徳欲しさに行う善行が何の役に立つであろうか…との答えです。\r\r望みの答えを聞き得なかった武帝は問いを重ねます。\r\r「禅の真髄とはいったいどのようなものか？」と。\r\rそれに対して達磨は「廓然無聖（かくねんむしょう）」と喝破しました。\r\r尊いものなど何もないと。\r\rそう言われた武帝は、どうしても納得がいきません。\r\rそれで達磨に対して「では私の前にいるお前は何者だ？」と問いました。\r\r達磨は一言、答えます。「不識」と。\r\r「不識」とは「そんなものわからない」という意味です。\r\r禅では、相対的な思慮分別を嫌います。\r\rこの相対的な思慮分別を完全に捨て去ってこそ、禅でいうところの\r「不識」を体得することができるのです。

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